日下部ラヂヲ商會

カムバックHAMです。昔諦めた電信を習得して六大陸と交信するまでを綴る、筈でした。

CWフィルター取り付け

6&Dでは混信に悩まされたので、FDに備えてCWフィルターを追加。FT-817ND用は500HzのYF-122Cと300HzのYF-122CNがある。どっちが自分の運用スタイルに合ってるか判断材料に乏しいので、値段がちょっと安い300Hzを選択。

上蓋を開けた図
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何も付いてない素ノーマル状態

CWフィルター装着
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米国Rockwell Collins社のXF-115CN素子を使用。前身のCollins Radio Company社はW0CXXのコールサインを持つアーサー・コリンズ氏が設立した無線機器メーカー。航空機のアビオニクスを得意分野とし、アポロ月着陸船の無線機を製造したことで有名。電気信号を機械的振動に変換し、通過帯域をろ過するためメカニカルフィルターと呼ばれる。

無線機にフィルターを認識させる儀式。
F長押し→セレクトダイアルで38 OP FILTERを選択。
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デフォルトはOFFになってるのでメインダイアルを回してCWに合わせる。Fを押して設定完了

フィルターを使うときは、セレクトダイアルで「IPO ATT NAR」を選び、
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Cボタンを押せばフィルターが有効になる。

KX3のルーフィングフィルターを作動させたときみたいな、コーッという独特の音がスピーカーから流れた。成功。

スプリアス確認届の要否

カムバック後のいちばんの悩みがスプリアス問題。

JARDの確認保証認定Q&AのA5の3
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ふつうに読むと平成17年12月以降に免許を受けている機器はスプリアス確認届不要と取れるが、それが適用される機種は実質無し??なぜなら、平成29年11月末までは経過措置で免許されるから。ここで言ってる「旧スプリアス規格機器」が旧規格の技適機種のみを指すなら1の意味も通るが、常識で考えて新規格でない機種はすべて旧規格であろ。どうしてこんなどっちとも取れるような記述にしているのだろうか。意味が解らない。

表にまとめてみた。
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自宅も別宅も新規格の技適機種と平成17年12月以降の保証認定機しかないので、スプリアス確認届は不要だと思っているが自信なし。唯一確認する方法が総通に問い合わせるしかないってのがアナログすぎる。「旧スプリアス機は平成34年11月末までの使用期限云々」の注釈が入った局免許状が来たら考える。

万全を期すなら、新スプリアス規格機器以外はすべてスプリアス確認届しとけばいい。
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KX3はJARDの確認保証対象機器リストに未掲載なので今のところdは無い。aは舶来無線機のため期待していない。となると個人レヴェルで実測が必要なbかcしかない。先ず立ちはだかる壁は「何をどう計測すればよいのか?」そして、それが判明したところで今度は計測器が無いという二重ハードルがある。

スペクトラムアナライザーなんて安くても十数万円する測定器をこのためだけに用意するのは馬鹿げてる。けれども、平成29年11月末までに保証認定を受けて免許されれば、その後スプリアス確認届は不要となれば駆け込み需要が発生するのも道理。

アンテナ製作中

FD用にアンテナを作っている。

ヘンテナを横にして両側の短辺を取り払い、ラジエータとリフレクタに同時給電するHヘンテナ。
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仮組みしてみたら不具合多数判明。

・目玉クリップをインシュロックでブームに固定するとグラグラ。現地での組み立てを考えるとネジ留めは極力したくない。
・エレメントの接合部の強度が明らかに不足。のり代がわずか10mm。入手したアルミパイプの長さが0.95mしかない。どうして1mじゃないんだ。
・マストにブームを固定する方法を思いつかない。直交クランプ?
・Uバランの作り方がいまいち解らない。動作原理を理解できないので見様見まねで作るしかないが、人によって寸法がバラバラでどれを信じていいのやら。
・同軸コネクタの手持ちが無い。

材料買い直しレヴェルの失敗。本番まであと3週間。

電信を運用してみて雑感

6&Dでいろいろ感じたので忘れないうちに記録

交信テンプレ

電話と違って余計な言い回しを一切使わなくていいのが合理的で自分に合ってると感じた。相手のナンバーを了解したらそのまま「TU DE コール TEST」で呼び出しに戻るとか理想形。中にはご丁寧に「73 TU EE」を送ってくださる方もおられたが、こちらの送信速度が遅いのでなんだか申し訳ない。と思いつつも「TU EE」は返していた。けれども 「EE」を送りあうと、人とコミュニケーションしたような気分になる。

数字の略号

9のNは知っていたが、AとOは何のことかと思った。ナンバーを聞き返すスキルも無いので、有りのままに筆記してみて状況証拠的に1とφ(ゼロ)のことだと推測。あとで調べて1237890はそれぞれAUVBDNTと判明。ややこしくなるだけなのでNだけでいい。

コールバックをコピーして間違いがあれば訂正

これがいちばん難易度高かった。知ってる略号を組み合わせて「DE コール UR ナンバー K」と送信。

NR?

送信ミスでナンバーが支離滅裂になったとき相手が「NR?」を送ってきた。ナンバーのことだろうとは思った。

BKとKの違い

1文字でも少なくすればその分より多く交信できるのだから、BKじゃなくKを打つべき。いやKすら省略してもコンテストでは大丈夫。BKはコンテスト以外でパイルアップを捌くときに使うのではないかな。

8は激速

途中でやめたのは暑さが最大理由だが、8の局の送信速度が速過ぎるうえにフェージングと混信が激しくて自分のコピー能力に自信が持てなかったのもある。実際、1エリア移動のJA8をJA7に間違えてるのにまったく気付かず、30分後に同じ局と重複交信してしまった。

CWフィルターの必要性

当局のFT-817NDにオプションフィルターの類いは装着していない。早めの時間帯は混信もなくぜんぜん余裕だったが、Eスポが出て状況が一変。どこを聞いても同時に2〜3局聞こえてしまい脳内パニック。そりゃそうだ、混信状況での受信練習なんぞしたことないのだから。最後の交信が10:30でそれから1時間なんとか克服しようとしたが結局やめるしかなかった。KX3だったら良かったのだけど、別宅に置きっ放しなんで今回は817の出番となった。

実際やってみないと分からないことが多々あって奥が深い遊びだ。

6&D電子ログ提出

CWメジャーデヴューの興奮も冷めやらぬうちにログを提出した。

JARLホームページにある「JARLコンテスト 電子ログサマリー作成」を使用
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Windows PCを所有していない当局にとってはありがたいツール。ブラウザのフォームから直接JARLへ送信。JARLの国内コンテストはこれ使えばいいし、DXコンテストはRUMlogNGで出来るんで、ますますWin機買う理由がなくなった。だけども、目標はリアルタイムロギングなので、いずれ導入を再検討するときが訪れるであろ。

電子ログ受付局リストに掲載を確認。

2017.7.15追記

ログ提出局リストと当局ログを照合してみたところ、ポータブル1抜けが1局、プリフィックス誤りが1局あるっぽいが、自戒を込めて提出ログの修正はしない。