日下部ラヂヲ商會

カムバックHAMです。昔諦めた電信を習得して六大陸と交信するまでを綴る、筈でした。

2019 IARU HF Championshipに参加

生憎の雨模様の中、いつもの場所に15mのV-DPを上げて日本時間14:20からQRV。交信相手はワールドワイドだが、HQとDXしか交信しない自己ルールを課した。
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車体リフレクタの効果を狙って、普段と違う向きに駐車してみた。ヨーロッパ狙いである。

東マレーシアばかり3局も聞こえる。未QSOの2局を呼んでうち1局に拾ってもらってスタート。もう1局はどんだけ呼んでもCQ連発で諦めて次。HLの連盟局を呼んだ。ナンバー44かと思っていたらアルファベット打ってきて焦る。HQはナンバー違うなんて規約に書いてないぞ*1。5時台(UTC)はここまで。約40分後にやっと3局目。ウクライナをしぶとく呼び続けて取ってもらった。15mでヨーロッパとQSOできたぁ。しかもこれで終わりではなかった。わずか6分間でリトアニアラトビアエストニアバルト三国コンプリート。なんだこれは、夢でも見ているのか?バンドを間違えたんじゃないかと不安になるくらい訳の判らないコンディションに戸惑う。QSOできなかったがハンガリースロバキアチェコHQも強力に入感していた。最後にポーランドを呼び続け12回目ぐらいで有意性のあるトトツーツートトが返ってきてそこからコール4回、ナンバー3回送信して成立。したと思う。雨が強くなってきたので日本時間18:10CL

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10QSOと少ないがWkd10カントリーの濃いログ

終了35分前にSOU CW only QRPで電子ログ提出。
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今回初めてAssistedで運用した。3、5〜7局目はRBNから情報を得た。けれども、ニューマルチ情報をRBNで得ても大抵パイルアップになっててQRPでは歯が立たない。ITU Zone 29はマルチとしては雑魚なのか、ほとんどCQ連発していたので割と簡単にQSOできた。逆にUA0のITU Zone 33とかがドパイルになっていたりして普段と違う状況が楽しめた。

コールサイン確認した局は31局/15カントリー。うち10局/10カントリーとQSOできたのだから、かなり良い成果であった。*2

ハイライト

15mでヨーロッパとQSO
ニューエンティティ5個追加でDXCC Wkd27

ローライト

初動が遅過ぎた。(午前中は風雨が激しくて外出る気しなかった。)
飲食物を持参しなかったのでのどが渇いた。(CWでものどが渇く。)

弱電波を拾ってQSOしていただいた皆様ありがとうございました。

*1:よく読んでないだけ。

*2:出来なかったカントリーはBY、HA、OM、OL、YB

6D所感

CWメジャーデヴューから二年経った。カムバック以来3回目の6m AND DOWN

一日目

開始7時間前に筑波山を偵察。

先ずは展望四阿の1km先にある林道脇。標高300m位のところに展望スポットがある。オールバンドのお店を広げてる方が居たが心当たりがなかったので素通り。そこから一寸下のポイントにはクラブとおぼしき集団。心当たりはあったが素通り*1。Uターンできる場所が無いのでつくし湖まで下りて、再びつくば笠間線を上って風返し峠を右折、子授け地蔵の駐車場に6mの7エレと5エレを上げておられた方にアポ無しアイボールと言う名の威力偵察。YAESUキャップをかぶって同業者アピールしながら近づいた。「お休みのところ申し訳有りませんが・・・」心当たりがあるコールさん*2ですかと尋ねるとご本人でいらした。自分のコールを告げてアンテナを見せていただけないかお願いした。大型アンテナを一人で安全に構築する工夫やデュアルアンテナでの運用作戦などを詳しく説明していただいた。無理言ってシャック(車内)も見せてもらった。木の机がぴったり収まっていてキーボード入力と手書きと同時にできるのが良すぎる。驚いたのは電源。発電機だと思っていたら車から供給と。これで50W出せるのだったら、当局なんて5Wだから車だけでフルオペレーションできるな。急な訪問にも関わらずご対応していただきありがとうございました。大変参考になりました。

二日目

午前1時半起床。床に就いたのは夜8時位だが正味3時間も眠っていない。矢張り昼間の威力偵察の刺激が強過ぎた。カーテンの隙間から外を覗くと雨がしとしと降っている。栃木県佐野市の山から出るって宣言しちゃったし、行くしかあるまい。桜川筑西~宇都宮上三川を高速で時間短縮。新4号と宇都宮環状を通って日光道で時間短縮。国道122号線をダウンヒル。遠回りに見えるが遠回りなのだ。事前に自治体のホームページで確認したところ、栃木県側が全面通行止めのため群馬県側から登るしかない。4:20群馬県側の登り口に到着。ここから先は携帯電話不通区間。4:45 林道作原沢入線の峠に到着。峠自体に名称は無いようだ。想定より20m手前で道路に鎖が張られ進入不可。どうせ通れないから道路でお店広げよ。05:30運用開始。

15:00コンテスト終了。約10時間の滞在中、群馬県側から車3台が上ってきた。いずれも物理的に通れないのを確認してUターンしていかれた。麓のバンガロー村の分岐点に「栃木県側へは通行できません」の看板あるのに、実際に確かめないと信じられないのだろうか。また、栃木県側からバイクが数台上ってきたのは吃驚。鎖が張ってある鉄柱脇の隙間をおすり抜けになり群馬県側へ下りていった。バイクの正しい使い方であるか。

帰路はR122を桐生市側へ下った。麓の大間々で七夕祭りを開催中で迂回を余儀なくされ、道がぐちゃぐちゃの桐生市内を通って疲労が蓄積したので太田桐生から北関東道利用。なんとか真っ暗になる前に帰宅できた。往復330km走行

運用場所

GLはPM96rn

Google Maps
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国土地理院地図
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スーパー地形(カシミール3D)での展望シミュレーション

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都心が開けてる。

西南西
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木曽御嶽山まで見通せる。

南側へのロケーションを優先したおかげで切り通しの間にアンテナ上げるしかなく、西側は壁があって絶望的。17、18は厳しいと思っていたけれどまさか09が取れないとは。南側のガードレール縁まで寄れればもう少しマシだったと思う。ただし、樹高がそれなりにあるので葉がついてるシーズンは影響が無視できないと思う。QRPだし。

時折突風が吹いていたが、切り通しの間のおかげかステー2本で問題なかった。

コンディション

Eスポは8時台から6エリア、10時台から8エリアが聞こえ始め、波はあったが終了間際まで強力に入感していた。ただし、パイルアップもすさまじく、まったく歯が立たない。いずれも2〜3回呼んで諦めた。マルチにして7個分*3になったのに。熊本県玉名郡のビッグガンコンテスターは浮いてきたところを見つけ、沖縄県はパイルアップになる前に見つけてQSO成立した。

見通し範囲で最も強かったのは半月山駐車場に居る筈のU大学クラブ局。直線距離で15.8km。±10kHzが抑圧で使いものにならなかった。

RUN

CQは計5回発出して20局のみ。ピカイチは08が呼んできたこと。ビーム方向は北西だったので上越方面と推測。

電源

5:30〜10:00 ポータブル電源→安定化電源→13.8V供給で5W運用、パソコンは内蔵バッテリー
10:00〜10:30 ポータブル電源でパソコン補充電残量35%から64%に回復
10:30〜14:40 ポータブル電源→安定化電源→13.8V供給で5W運用、パソコンは内蔵バッテリー
14:40〜15:00 リグの内蔵バッテリー2.5W運用、ポータブル電源→パソコン

ポータブル電源の5段階インジケータ最後の1つまで使い切った。2.5W運用で1.5時間位はできる筈なので、この構成では4時から開始可能。しかしながら、4時からやるためには、前日の日中にアンテナ上げることになる。リグは車のバッ直にして、ポータブル電源をパソコンに専用すればフルオペレーション可能なのではないか。FDへの課題とする。

送受信速度

S&Pは相手に合わせつつ20〜25語、RUNは21語。手打ちのリスクを考えると矢張り速くできない。

速過ぎて何打ってるかわからないのが1局だけ遭遇。CQ JA TEST ○M2□□□とコピー。○が6なのか7なのか何回聞いても解らなかったが呼び出しから察するにたぶんHLだったのだろう。JAから何局か呼んでおられたが一方通行のパスらしくCQ連発しながら消えていった。

ハイライト

風雨の中、アンテナ設営して最後までやり遂げた。
念願の08が取れた。

ローライト

CQを出してもあまり呼ばれなかった。
呼ばれてるのに抑圧や混信でコピーできず、トトツーツートトを打つシーンが何度もあった。
2回もがっつり居眠りしてしまった。
QRPはマルチ獲得が最優先なのにパイルを抜けなくて諦めてしまった。

その他

カムバック以来の総QSO数が699に達した。あと1局でキリ番だったのに。
複数回交信2位タイの3局は揃って記録更新(7回目)。

次回参加予定コンテスト

直近は来週のIARU HF World Championship Contest
国内は来月のフィールドデー

*1:寝てはいけないおじさん達と思われる。

*2:昨年のX50関東1位局

*3:101、102、105、106、107、41、46

第49回6m AND DOWNコンテストに参加

昨年の教訓をふまえて、今年は山移動。ALL JAで行けなかった峠に群馬県側から上った。

標高1106mの名も無き峠、気温12℃、小雨、風時々強し。携帯電話不通。

峠には鎖が張られ通行禁止。
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あと20m栃木県側へ行きたかったが仕方ない。

どうせ通れないので道路に開店。
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この場所はGoogle Maps地理院地図とも完全に栃木県佐野市である。側に群馬県みどり市の標識があったが、地図のほうを信じる。

5:30 運用開始。下から上へ呼び回り3周位で42Q。さすが山、平地とは比べ物にならないハイペースでログが埋まっていく。レアなところでは、来週のDXコンテスト用のHQサフィックスの記念局や何回聞いても8J1YM50C/1としか聞こえない記念局(それ何なの?←記念局疎い。)とQSOできた。

7:30からCQを出して13分間で8Q。本日のCQは計5回出したが朝イチの8Qが最多だった。午前中の早い時間帯からEスポが発生してしまい、1エリアのQRP局のCQなど見向きもされなかったと分析。Eスポは8時台に6エリアを代表するビッグガンコンテスターをお呼びしてナンバー交換。F.O.気味だったが微かにTU聞こえたから成立してると思う。13時台に沖縄とQSO。8エリアは午前午後とも合わせて6局5マルチ分確認したが、いずれも既にドパイルになっており2〜3回呼んで諦めた。6エリアも他に3局2マルチ分確認したがかすりもしなかった。

強烈な睡魔に襲われて10時から30分間仮眠をとったが、13:10頃にも20分程気絶。おかしい。まぁ1時半起きだったし。

残り20分を切ってパソコンのバッテリーが終了したので、ポータブル電源の残量をすべてパソコンへ回し、FT-817の内蔵バッテリー2.5Wで3Q積み増ししてフィニッシュ。

生スコア
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昨年比2倍の快挙。

マルチ
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昨年比1減。09、17、18落としたのは痛かったけれど初めて08取れたからヨシ。

QSOレート
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交信していただいた皆様ありがとうございました。

7/8追記

7/8 09:19 C50でログ提出 643番目ぐらいだった。

IARU Region 3 Awardを申請

国際アマチュア無線連合IARUの第3地域連合が発行している「Region 3 Award」を申請してみた。

JARL Webサイトのアワードページの世界のアワードを表示

説明書きでは基本7、シルバー15となっているが、現在は要件緩和されて、それぞれ5、10になってる。

申請の横のハイパーリンクに飛ぶと

ルールと申請様式は記載のURLにある。こちらはハイパーリンクになってないので、ブラウザのURL欄にコピー&ペースト。

R3 502がルール、R3 503が申請様式。様式はドキュメント形式とPDF形式があるのでお好みで。

IARU Region 3は中東とUゾーン及びモンゴルを除くアジアの大部分、オセアニアの大部分*1、アフリカの一部*2に跨がる地域。Wikipediaの解説が国旗付きで分かりやすい。
国際アマチュア無線連合 - Wikipedia

当局のWkdで該当するカントリーは15あった。この中から10カントリー選んでシルバー賞を申請。特記は15m CWを指定。

申請様式に交信データを記載して保存。電子メールに添付しアワードマネージャへ送った。件名は画像のとおり、本文は無しと適当。

3年後ぐらいに追記

リアクション皆無

*1:オセアニアで外れるのはハワイ諸島ジョンストン島でこれらはRegion 2に入る。

*2:英領チャゴス諸島という説明があるが、Google Earthで境界線をひくとモーリシャスのロドリゲス島や仏領南方南極地域も含まれてしまう。