日下部ラヂヲ商會

カムバックHAMです。昔諦めた電信を習得して六大陸と交信するまでを綴る、筈でした。

カムバック初日

移動運用の道具をいろいろ揃えて本日決行。

リグは21と50に出られる機種から選定した。幸い、最近の機種はHF機を選べば、もれなく50もついてくるので候補に困ることはない。ただ、移動となると電源確保に一抹の不安があるため、内蔵電池でも運用できる機種をチョイス。

FT-817ND
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弁当箱みたいな大きさなのに、1.9から430までオールモードで5Wも出せる。ついでにFMワイドとVHFエアバンド*1も受信できる夢のようなリグ。カムバックにあたって現行リグを調べたとき、その存在を知った瞬間欲しくなったので買った。写真でティルト台代わりになってるのは動作確認のために持参したピコ6

電源は昔みたいに発発焚いてやるほどの極みにはまだ達していない。お手軽に自動車用鉛蓄電池でもあまり進歩がない。昔無かった電源と言えばリチウムイオンかな。
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用意したのは本来ジャンプスターターとして使う製品で無負荷時0.5A以上流れてないと電源自動オフになる保護回路付き。これをクリアーするため一旦DC-ACインバーターで交流にして、汎用ACアダプタでまた直流にするという二度手間をかけている。
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DC-ACインバーターにコンセント2つあるからそこからリチウムイオンバッテリを充電すれば永久機関になるな。

アンテナはスイスクワッド(50MHz)
昔始めて開局したときはマルドルのHB9CVだった。昔八木に位相給電、今ループに位相給電。
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個人の方がひとつひとつハンドメイドで作ってネットオークションで販売しておられる。本日初めて組み立てた。測定器をまだ用意しておらず微調整できないんで、ワイヤーの長さとガンママッチのショートバー位置は取説通りにした。給電部はアンテナ側M型オス。3D-2V 8mにM型メスとBNCオスをハンダ付け。遠視が進みすぎていて戦慄した。ルーペないと無理ね。

その他に車のタイヤで踏みつけるポール基台、6mのアルミポールを粛々と用意。マイクは付属のオニギリマイク、ログは紙。最近は移動運用でもパソコンでログをつけるのがデフォらしいが、生憎Windows走るパソコン持ってないんすわ。

運用場所は利根川堤防右岸、埼玉県加須市(JCC #1310、GL:PM96TD)。地理院地図では標高23m。到着してからQRVまで試行錯誤しながら1時間強を要した。ポールは最上段を使ってないので実効5mH位。午後から風が出てきたけれどステー張らなくても大丈夫そう。

11:50頃からワッチし始めた。ちょうどEスポで6エリアが開いていたが不安定ですぐ聞こえなくなった。沖縄も聞こえたが呼ぼうと思ったらフェードアウトしてしまった。50.129辺りにDXぽいのが出てた。暫く聞いてるとBW2とかTaiwanとか言ってる。だけど強いときはS8、十数秒後にはS2〜3と安定しない。パイルアップ捌いてるのは分かったんで無駄な努力はせずにおいた。

CQ出していた埼玉県秩父郡移動局を呼んだ。22年ぶりのQSO、1エリアのコールでは初めて*2。返ってきたレポートは53、アンテナのマッチング取れてないのだろうか。再送は想定外だった、緊張で声が震える。余計なことは喋らずラバースタンプで73。もう1局、筑波山移動の局を呼んだ。完全に見通し距離。出力0.5Wに絞った。あと、7の移動局はS9だったがCQ出してなかったので呼べなかった。こちらからCQ出すなんてまだ早いかなと呼びに徹した。その後、アンテナをピコ6に繋いで受信動作確認。すると、今まで聞いたことのない移動局が聞こえる。FT-817に繋ぎ替えて付近をスキャンしたが入感ゼロ。もしかしてピコ6のほうが耳良いんじゃ?

15:00風が強まってきたため運用終了。撤収は約30分。それにしても聞こえたのはDXを除けばぜんぶ移動局だった。アンテナを東京へ向けてもノイズしか聞こえなかった。もっと高いところなら聞こえるのだろうか。それともこれが6mの現状なのか。あ、QSLカード用意しなければ。

スイスクワッドは思ったより切れる。フルスケールの筑波山移動局がサイド向けたらS9になった。また、九州向けたままS5〜6の台湾にちゃんと向けたらS7〜8に変わった。尤も、無調整かつコンディションも安定してなかったので参考まで。

*1:購入した物は受信出来たのでデフォルトかと思った。

*2:特定局との連絡通信を除けば。