日下部ラヂヲ商會

カムバックHAMです。昔諦めた電信を習得して六大陸と交信するまでを綴る、筈でした。

CQ ham radio 2016年9月号

HF帯復活に向けて愚考中。自作アンテナで来月の(もう来週!)AAPHを考えていたが時間的に厳しいのと、予定していた28Mは「10mもうDX無理じゃね?」とローカル*1に諭されて、21か7に変更してとりあえずLW+ATUも有りかなと思っていたら、今月号のCQ誌がちょうどアンテナチューナー特集だったので中身を見ずに買った。

アンテナは整合を取るのが基本という世界で育った自分にとって、アンテナカップラー(昔の言い方)は実験若しくは非常用手段に過ぎず、昨今の長さ20m程のロングワイヤーにATUかましてオールバンドに出てDXCC達成した。とかいうんは「冗談でしょ?」と言うしか他無かった。そもそもアンテナカップラーなんて構造簡単だから自作が当たり前だった。自分もカップラー作って21Mの八木で10mに出たことがある。尤も終段真空管の出力10Wしかないリグだったからあまり気にしてなかったが。それがオールバンドのフルオートになってリグに内蔵されるようになったのは矢張り、アパマンHAMやライトユーザーが増えてきてフルサイズが少なくなりアンテナ総数における平均SWRが上がってしまい、更にリグの終段がモジュール化して耐久性シビアになって、更に電力倍増したから保護回路代わりに搭載するようになったのだろうと邪推。昔話が長くなった。

特集記事では固定での運用が前提になっており、移動専門局にとってはP72〜75の提灯記事だけが唯一参考になった。技術系の記事は理解に至るだけの素養を持ち合わせていないので読んでない。今月号は買わなくてもよかったな。

2016年の年間テーマは「モールス通信を楽しもう」とあるが、これから始めようとする人へのアプローチ方法を致命的に誤っている。ハムフェアで配布していた下敷きは、電信の情報提供としていちばんやってはいけない点線変換表が載ってるし、なかなか受信できない人向けにモールス符号解読機を発売するとか正気の沙汰とは思えない。そんな便利で楽な物があったら、苦しい先の見えない音響受信練習なんてしなくなるに決まってるじゃないか。本気で文化遺産に登録するつもりなら、「遺産」にしないといけないので先細らせていくということか?

*1:9エリアにいた頃のローカルとネットでやり取り。ずっと現役でやってる人のアドバイスは的確だと思う。