HAM world誌を初めて買ってみた。ラジコン技術誌の増刊として昨年の創刊から定期的に出ている(季刊?)。出版社の電波社はかつての電波実験社にルーツがある。電波実験社と言えばモービルハム誌。若者時代に何冊か買ったことがあるが、アマチュア無線とはこうあるべき色が濃いCQ誌と違い、モービルや移動運用やアパマンに特化したモダンな記事が多かった印象。HAM world誌はモービルハム誌とはまったく関係が無く、ゼロから作った新しいハム情報誌らしい。
手にした第一印象は、大きい。フルサイズA4判、約8ミリ、お値段980円。参考までにCQ誌はB5判13ミリ(9月号)、970円。表紙は文字が多い。巻頭カラーは新製品の解説、ハムフェアリポート、RJX-601の修理記事。601は30年前でも流石に「使ってます」は聞いたことがない。局数少ない9エリアな所為もあるだろうけど、6mのポータブル機は後発の高性能SSB機がいくつもあった。自分はFT-690で開局。ローカルの同年代の局はIC-502A、505、RJX-610、古くてもTR-1300辺り。固定でもIC-551、TS-660、670と時代は完全にSSB化しており、AMにしか出られない機種は廃れていた。昔話が長くなった。記事の601は修理する前にレストアしたんじゃないかというくらいピカピカの極上。矢張りローテク程、物としての寿命は長いのだなと感じた。
特集記事は「DX交信成功の技」ということで5人のOMに秘訣を伺う内容となっている。DX入門用に21Mとコンテストはマスト。7Mは10WじゃDX無理でしょ。10m FMをこのコンディションで勧めるか?といった感想。
興味を惹いたのが「2アマはつらいよ」旧二アマが電話級に格下げされたことだろうなと思ったらそのとおりだった。電信が出来なかっただけで電話級に落とされたのに、近年の資格試験が易しく成り過ぎて小学生でもいきなり三アマ50Wだと。昔苦労して資格を取った人は不満爆発、旧二アマを救済出来なかったのか、みたいな。いやいや、5年も猶予を与えられたのに電信を習得しなかったのは本人達の意思だから。それに今は二アマまで買えるようになったんだから十分救済措置になってる。
全体的に豊富な写真と大きめの文字で親しみやすい題材を元にした記事が多く、CQ誌みたいに難し過ぎて脳が拒絶反応を起こすことがあまりない。と思ったら最後の方で電気物理の数式てんこ盛りの記事があり、そっ閉じ。
ライセンスフリー無線にかなりのページを割いている。最近のCB無線のコールサインは自分で勝手に付けてるだろうか。ZX9なんてどう考えてもバイクだし、都道府県以外の地名もある。お上からの局免許が発給されなくなって久しいからそういうことなのだろう。
釣竿GP作ってみるかな。