フリラーの友人*1がうちの別宅に特小レピータを設置させてくれないかと話を持ちかけてきたのが6月頃だったか。特定小電力無線とは、420および440MHz帯を使用する出力10mWの免許資格届出不要無線。単騎でレピータになる機能を備えた機種があり、それをロケが良いうちに設置してみたいとのこと。お盆休みに納屋の2階の窓際に設置してもらった。そして、モニター用にとスタンダードFTH-314Lを貸してくれた。どれくらい届くか検証したところ、半径2〜3kmは大体つながることが判明。ここまでは想定内。
高低差があれば更に遠くからつながるらしいので、ローカルのスキー場の駐車場からカーチャンク実験。
あっさり届いた。うそやろぉ、10mWに内蔵ホイップだよ。アマチュアの430MHz帯と同じようなものかと思っていたら予想外に飛ぶ。これは面白い。これで免許資格届出不要いうのがすごい。アマチュアの430ハンディ要らんわ。
あれから一週間、つい魔が刺して特小無線機を買ってしまった。
アルインコDJ-P321L
受信感度が良いとのことでアルインコ。1クラス上のDJ-P322も検討したが、入門編でそこまでのスペックは不要と判断してこっちにした。アマチュア的使い方をするならアンテナ長いの一択とのアドヴァイスでLモデルを選択。単3ニッケル水素電池1本で丸一日動くとか信じられない。
シェイクダウンにつきあってもらった。屋外同士で直線距離約2kmの直接波交信、高低差は10m位。10mWでは楽勝、1mWでもなんとか。但しちょっと動くとスケルチが閉じてしまう。あと本体内蔵マイクでは変調が浅すぎて何言ってるか判らない。マイクゲイン最大かつ怒鳴るような大声でやっと判るレヴェル。そこでアルインコ純正スピーカーマイクEMS-62を接続したところ、マイクゲイン最大かつ普通の声でOKとなった。わたしは地声が常人より小さいうえに聞き取り難い周波数成分である。リアル会話でも「声が小さい」とか「もっと大きな声で喋れ」とか「あ?」とか幼い頃から言われ続けてきたため会話が嫌いになった経緯がある。アマチュアで電信ばかりやっているのは電話が苦手だからである。この後、1200Mでも伝搬実験を実施。おかげさまで2年7ヶ月ぶりの無線電話交信となった。(゚ー゚;
*1:アマチュア無線もやっているがフリーライセンスレディオのほうがアクティヴな御仁。