日下部ラヂヲ商會

カムバックHAMです。昔諦めた電信を習得して六大陸と交信するまでを綴る、筈でした。

2021年お盆休みの別宅シャック

kiwiSDR撤去

 昨年暮れ頃から何をやっても外部から繋がらなくなり放置状態にあった。数日前に試したら内部からも動作しなくなってた。SDR.huプロジェクトが終了した影響だろうか。設置以来2年間でNYPの十二支達成や8J1RL受信など十分な成果が得られた。もう役割は果たしたと思うので撤去。ルーターの静的IPマスカレード設定も削除。

准員年会費の自動払い込み停止

 今月末の准員会員資格更新の前にクレカ自動決済にしていた年会費支払いを手動に変更した。連盟の会員ページに「准員から正員へ移行したため、今まで持っていた准員ナンバーでのSWLカードの転送を受けたい方」は転送手数料を支払えばビューローを利用できるとあるので、1のコールの正員資格で9のSWLナンバーを登録できるかやってみたくなったから。メインレシーバーを撤去してリモートSWL活動をできなくなったのも大きい。3年かかって回収したSWLカードもあるのでまだ届く可能性はある。あと、未開封のJNが溜まっていくのが地味に負担なのだ。JN不要オプションがあればいいのに。

FT8にチャレンジ

 デジタルモードは当局の中ではサテライトやWires-Xと同じく、何をやっているかわからないアマチュア無線にカテゴライズされてる。サテライトなどは1ミリも理解できないしする気もないのだが、FT8は受信はできてるので幾分マシ。ブラックホールと底なし沼の違いぐらいには思えなくもない。

 少し前のVer.アップでメニューがローカライズされたのだけれども、どうやって交信すればいいのか相変わらず分からない。実際のオペレーションを見ないと分かりませんね。けれども、見せてくれる局も居ないのでワッチしながら考えてみた。バンド状況を暫く見ていると15秒送信、15秒受信の繰り返しであることが判った。CQを出す局は毎分00秒と30秒で送信し、呼ぶ側は毎分15秒と45秒で送信している。バンド状況で任意の局をクリックすると右側の受信周波数で個別にモニタできる。交信したい局がCQを出し終わったタイミングで送信許可をクリックすればいいのだろう、たぶん。

試しにやってみた。応答があるとその後の要領が分からず困るため、送信出力5Wにして、更に絶対届かないようなDX局を選択。8B1て何処だ?
ちなみに9のコールで別宅から送信したのは31年ぶり(゚ー゚;

無事応答されなくてホッとした。別の局に応答があったからアプリが自動的に呼ぶのを止めたのだろうか?そうだとすると、応答があった場合もWSJT-Xが自動でメッセージを送ってくれるのだろうか?兎に角、電信電話と違いPCというインターフェース越しの操作のため直感的にできることが無く、一挙一動すべてが疑問符だらけで、いっぺんにやること考えることが多すぎて無理!ってなるのを何回も繰り返した。ログの記録の仕方も解らんし、デジタルだから自動記録なんだよね?後でADIFに出力してLoTWとかにアップするの?何をどんな順番でどうするのか、手探りで一歩一歩進むしかない。などと考えていると、予期せぬアクシデントが発生。

受信周波数ウインドウに見た事の無い色のハイライトが出現

状況証拠的に当局が呼び出されているのは判る。でもココは8B1局に優先権がある。このまま応答したら8B1局と交信している他局に混信妨害を与えることになる。QSYってどう伝えるの?それより機械の耳でしかデコードできないモードでどこの周波数が空いてるかなんてどう判断するの?まったく予想していなかった。怖過ぎる、なんだこのモード。

では、CQを出してみたらどうか。使っていなさそうな周波数を選んで10分程ワッチしたのち、右下の「Tx6」を選択して送信許可をクリック。一呼吸おいてCQが送出された。そして1回目で応答があり、吃驚する暇もなかった。

WSJT-Xが自動的に交信シークェンスを進めてくれて、相手からのRR73をデコードすると、ログインのポップアップが現れた。

この瞬間、脳内を支配していたクエスチョンマークの霧がサーッと晴れた気がした。CQ出すほうが呼び回りより遥かに簡単だった。

 その後3局連続CQ1回目で応答があった。何なのこのクイックレスポンス。9エリアは国内においては少数だけど、PM86には毎日のようにお出になっておられるビッグガンがいらして既に雑魚化してる筈。3局目との交信中、グアムの局がオンフレでいきなりCQを出し始めて面食らった。DXには勝てないなということで中断。固定から31年ぶりのオンエアーにしてデジタルモードデヴューという斜め上のカムバックを果たした。