日下部ラヂヲ商會

カムバックHAMです。昔諦めた電信を習得して六大陸と交信するまでを綴る、筈でした。

FT-817NDよ、永遠に。

2016年6月にネットオークションで落札したFT-817ND。カムバック後の主力トランシーバーとして2019年8月まで活躍。2022年7月の6Dで使おうと思ったら故障していて、そのまま帰らぬ機となった*1。最後の交信は2022年3月だった。

総交信数 787Q、うちDX 124Q、27En、18Zn
バンド別 20m 31Q、15m 91Q、12m 1Q、10m 12Q、6m 652Q
モード別 CW 737Q、SSB 47Q、AM 1Q、FM 2Q
最遠はたぶん米国テキサス州の約10000km(20m CW 2.5W)

良いところ

・小さくて軽くて安い 弁当箱サイズにマルチバンド×オールモードを詰め込んだリグがあるのを知ったときの驚きは今でも覚えている。入門用のリグとして最適だった。
・メカニカルフィルタを使える ルーフィングフィルタも悪くはないけどメカニカルフィルタのキレの爽快感には負ける。
・2系統の電源が使える 外部供給が途切れても即座に内蔵電池が使える仕様には随分助けられた。
・最高出力5W 5Wもあれば北米やヨーロッパと交信できるのを体験できた。当局から言わせたら国内QSOなんて5Wで十分。*2

気に入らないところ

・UIに難有り ひとつのボタンに複数の機能を割り当てたため操作が複雑。かつボタン自体も小さく押しにくい。大人の指ではムリ。
・内蔵電池がNiMH 充電に時間がかかる割に容量が少ない。当局はサードパーティー製のLi-Ionタイプに交換していた。
・今どきUSB端子も付いてない 基本設計が前世紀では仕方ないが、せめて後継機の818には付けて欲しかった。

*1:修理代が見積もりで購入価格の9割を超えていてコスト的に見合わないため廃車決定。Y社は耐久性の低い部品を使用して本体価格を安価にする代わりに高額修理で元を取る方針って噂は本当だったのか。ヘヴィユーザーは3年使ったら不具合が無くても買い換えるそうだ。

*2:実際、JAはHFもほぼ5W以下で交信している。例外はIARU HFにLPで出たときのHQ局ぐらい。相手の耳あってのQRPは重々承知。