日下部ラヂヲ商會

カムバックHAMです。昔諦めた電信を習得して六大陸と交信するまでを綴る、筈でした。

WWDX CW雑感

CWで初めて臨んだDXコンテスト。*1

運用

シングルOp. シングルバンド20m QRP
送信は15wpm*2
DX同士の交信がリアル599で聞こえるのは新鮮な体験。
オセアニア狙いだったのに、大陸の局としかQSOできなかった。実際OCは9M6しか聞いてない。
北米とアフリカは聞こえなかった。
HLとBYは非常に強力だったがほとんど拾ってもらえず。HLは3局呼んでゼロ、BYは2局呼んで1局しか成立していない。*3
UA9-0は4局呼んで3局成立と相性良かった。
ナンバー19で解読不能な符号を打っている局がいて、点と線を紙に書いたらUとAが完全に繋がってトトツートツーになってるのが判った。
R0CW局はこちらのスロースピードに合わせて頂いて恐縮した。
HLなのにナンバー24を送ってる局が居て意味が解らなかったが、たぶん速過ぎてBHがDSに聞こえるのだろうと推測。
受信はコールとナンバーだけなら23語位は取れるが、そんなスローCQ出してる局などいやしない。何度も繰り返し聞いて1字ずつコピーしようとしても、トップとテールしか解らない局が結構居た。
CQ時にコールサインでスタンバイされると呼ぶタイミングが難しい。「TEST」でスタンバイしてくれると呼びやすい。自分がCQ出せる立場になったら実践する。

「コール、コール、TEST」というのはCQとしてグローバル的に有りなの?
「/1」を付けなかった理由:DXコンテストだから。1エリア外での運用ならエリアナンバーを付ける。コンテスト以外なら「/P」

アンテナ

サガ電子工業ZA-14Hを使用。
地上やマストから1/8λ以上離しなさいとの注意書き。14Mでは2.5mになる。給電点で4.5mH、端っこで2mHだったが大陸中央部まで飛んだのは、土手の北縁に展張していたため若干の地上高稼ぎになったのと相手局の設備に助けられたからであろ。
端っこ処理は既設の標識を拝借。
物理的に地上高6m以上に上げられないなら、デルタループとかのほうが効率良いんでないか。

ログ提出

運用中は紙ログ、後でRUMlogINGに入力して、時刻を修正し、Cabrilloファイルにエクスポート。前回(WPX)の教訓を踏まえて、電子メールで提出。

勢い余って

CLUBLOGにアップロード(゚ー゚;
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Wkd 2

2017.12.2追記

ログ受付が締め切られたのでQSOしたコールサインを検索してみた。UA9-0の3局はあったが、BYが見当たらない。ミスコピーしたのかもと、BYぜんぶ探しても確度の高いコールなし。CLUBLOGのCall Testerで検索したが自分がアップした分しかヒットしなかった。状況的にはミスコピー確定。ナンバー24だからBYは間違いないと思うが正解が何だったのか判らない。

*1:WPXのときは相手はJA局だったので。

*2:遅すぎるとは思うが、自分の能力を超えた速度で運用してミスを連発するより、確実に打てる速度で運用したほうが結果的に速い筈。

*3:届いてないとは考え難いので、パイルが厚かったか、遅過ぎて無視されたか。

WWDX CW 2017

日本時間10時半、予定していた場所に着いた。
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幸い、誰も居なかったので早速ふみたて君などを用意していたところ、突如2〜3台の車が現れて、アンテナのステーを張ろうと思っていた木の下に駐車されてしまった。続々とお仲間が集合しつつあるようなので設営を断念して第2候補地へ向かった。矢張り筑波山界隈での場所取りは難しい。

日本時間正午過ぎ、第2候補地の小貝川堤防で運用開始。6m AND DOWNと同じ場所。
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給電点で4.5mH、ポールから2mは離れてる(推奨1/8λ=2.5m)。端っこは2mHぐらい。性能を発揮する最低要件をぎりぎり下回ってるが、まぁなんとかなるでしょ。

今日は外付けバッテリーを持ってこなかったため内蔵電池でMax 2.5W。パドルはコードウォリアーJr.
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14.030から14.070辺りまで使われている。強い局は9+で入ってる。アジアティックロシアのRX9UK局がCQ連発していたので15wpmで呼んでみたところ、一発で応答があった。マジかよ、ワイヤーアンテナに2.5WでZone 18に届いちゃった。ということは、CWでDX QSO成立。あまりのあっけなさに実感が沸かない。ブログ紹介文を書き直さなくては、などとどうでもいいことを思い出してしまった。

気を良くして東マレーシア、中国、韓国、ベトナムなどの強い局を片っ端から呼ぶも後が続かない。トトツーツートトが返ってくる時もあったが、コール再送しても全然だめ。そうこうしてるうちに南米が聞こえ始めた。チリとアルゼンチンを確認。経験上、他の局が呼んでたら100%負ける。駄目元で1回呼んで、はい次を繰り返す。

陽が傾いてきた頃、ヨーロピアンロシア、ベラルーシハンガリーチェコなど東欧の激速CQが聞こえてきた。いずれも既にドパイルになってて聞いてただけ。どれくらいのパワーを出せば届くのだろうか。移動用の50Wリグ用意するか?いやいや、まだQRPの限界を悟っていない。QROする予算があったらアンテナ整備すべき。

07:00Z、日本時間午後4時。撤収を決めた。結局、アジアティックロシアと中国の計4局と交信。ゾーン18、19、24をゲット。アジア以外とは交信していないのでポイントは4局×1=4。マルチプライヤーはエンティティとゾーンの和なので5になる。よって、スコアは4×5=20ポイント。足跡を残せた。人類にとっては小さな一歩だが、わたしにとっては大きな一歩である。ついにやった。うれしい。

実は撤収中にびっくり腰を発症。明日は寝てるしかなくなったんで電子ログ提出した。4番目だった。
CQ WW - Logs Received - CW
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移動運用だが、相手がDXかつ運用地が1エリア内だったので「/1」は付けてない。

TNX QSO !

WWDX CW前夜

日本時間11/25 09:00から48時間に渡って、アマチュア無線の国際コンテストであるCQ World Wide DX Contest CW部門が開催される。アマチュア無線の国際コンテストの中でも最も大きなコンテストであり、世界中の無線家たちがモールス符号でナンバーを交換し国際親善をはかる。対象の相手局は海外局ということで、この日に合わせて世界各地でDXペディションや特別局のオンエアーが計画されている。ざっと数えただけで85エンティティもあった。

CQ World Wide DX CW Announced Operations: 2017

電信の運用を始めてから初の海外通信に挑戦。若者時代は21MHz帯の4エレ八木アンテナに10ワットのSSBで北米やオセアニアの局と交信していた。だが、いまは昔ほど電離層コンディションが良くないうえに八木アンテナも無い。幾ら電話より飛ぶ電信とはいえ5ワットの微弱電波がオーヴァーシーへ飛んでいくだろうか。キーボード送信デフォの海外局のスピードについていけるかどうかも怪しい。彼らは毎分150字は下らないそうだから。わたしのスキルで100%送受信できるスピードは70字である。2倍以上の速さを克服しなければならない。不安と期待が入り混じっている。

14MHz帯をシングルオペレーターで運用する。運用場所は山を予定。オセアニア狙いなので北側のロケーションは無視。アンテナはサガ電子工業謹製ZA-14Hツェップライクアンテナをこの日のために用意した。試し張りなどはしていない。

CW練習・1年4ヶ月

練習を始めてから488日目、実質373日目。

受信

合計1221分、20時間を超えた。
符号グループは文字、数字、混合すべてを速度20語/実効10語に上げた。

混合は迷ったり出てこないことはほとんどなくなったが毎回同じようなミスコピーが2、3個ある。
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3 4 V、1 J、6 Bは鬼門。最近になってD Zという新パターンが発生。

実効10語に上げてからの平均スコア
文字 21回/98.5%(最低95.4%)
数字 21回/98.4%(最低94.5%)
混合 17回/96.1%(最低87.3%)
LCWOの基準では次の段階へ行け。なのだが、まだ納得がいかない。文字は数字が出てこないぶん、混合より余裕が無いだろうと思っていたが正解率は高い。26文字しか出てこないのと41文字も出てくる差であろ。数字が文字より低いのは練習量の差*1と分析。

英語平文は16語に上げた。平均スコアは14回/95%(最低83.3%)

遅れ受信は3〜4文字できてることもある。しかしながら音を聞いた瞬間に文字が浮かんでくる現象はいまだ無し。そんなことなるわけがない。何故なら、わたしの脳はイメージ変換でデコードしているから。その代わり、音を聞いた瞬間に文字として認識する前にキーボードを打ってることがある。

コールサイン聞き取りは先月とほとんど変わらず。
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速度の壁が視覚化されている。

送信

16語で練習中。マルツエレキーの突然音が出なくなるトラブルがまた出始めた。自励式ブザーを交換するか。

これくらいで送受信できるなら「CW出来る」と言いきれる。素質も情熱も根性も無い自分にしてはよくやったと思う。好き嫌いに関わらず練習すれば出来ることを立証した。

*1:累計で3倍くらい違う。

目標の達成状況

昨年、カムバックに当たって掲げた目標の達成状況と、目標の修正。

jg1goy.hatenablog.com

達成状況とコメント

目標1 上級資格を取得する。 達成!
    第二級アマチュア無線技士を取得。
    もう一個上の資格は今のところ必要ない。

目標2 1のコールで運用した公式記録を残す。 達成!
    2016年 FD(X50)、JA9 VU(50M TY県1位)
    2017年 WPX CW(15m QRP JA9エリア1位)、6D(C50)、FD(C50)、JA9 VU(50M TY県1位)、ACAG(C14P)
    電話どころか電信のDXコンテストにまで公式記録を残してしまった。

目標3 CWでQSO 達成!
    非スケジュール、耳コピー、手打ち送信に加えて、CQ出してのQSOを実現。嘘みたい。
    しかし、ラバースタンプの壁は高い。

目標4 CWでDX QSO*1
    矢張りWWでデヴューするか?

目標5 若者時代に出ていないバンドに出る。 一部達成!
    1.9/3.5/10/14/18/24/1200M
    WARCバンドはコンテストに使えないのであまり気が進まない。
    ローバンドはアンテナ大きくなるためあまり食指が動かない。

目標6 若者時代にやってないことをやる。 一部達成!
    CW/デジタル通信/衛星通信/月面反射通信/RC FPV/リモート運用/リアルタイムロギング
    衛星は技術的ハードルが高すぎて出来る気がしない。通信の仕組みすら理解不能。脳内を?マークが駆け巡るだけ。
    RC FPVはカムバックの柱と思ってたこともあったが今現在あまり興味がなくなった。
    リモート運用はやろうとしたが自力では技術的に無理と悟って放置中。今の住所にいる限り法的制約があって不可能。
    
目標7 自作アンテナでDX QSO
    夢。目標ではない。

目標8 未交信の大陸である南米、アフリカ、南極と交信
    先日デジタルでアフリカが聞こえることが分かって夢ではなくなった。

修正目標

目標4 CWでDX QSO

目標5 若者時代に出ていないバンドに出る。
    1.9/3.5*2/10/18/24M

目標6 若者時代にやってないことをやる。
    デジタル通信/月面反射通信/リアルタイムロギング

目標8 未交信の大陸である南米、アフリカ、南極と交信

目標9 見せシャックを構築する。←NEW!

*1:日本国外の局。したがってJD1、8J1南極はカウントしない。

*2:3.8Mを含む。