日下部ラヂヲ商會

カムバックHAMです。昔諦めた電信を習得して六大陸と交信するまでを綴る、筈でした。

2018年まとめ

天気が良かったら20mのV-DP調整がてら1エリアAMコンテストでも冷やかそう足跡残そうと思っていたが、天気悪かったのでシャックにひきこもり。いちおうホイップで6m聞いたら筑波山移動と思われるコンテスト参加局が入感してた。今年の運用予定も終わったのでまとめ。

重大トピック・社会編

1.KH1ベーカー島DXペディション(16年ぶり)
 合衆国魚類野生生物保護局の管轄下にあり通常上陸禁止だが特別に許可が下りた。2週間近くのフルオペレーションにより、最後の方はCQ連発だったらしい。DX'erの需要は満たされたかと思う。これでまた向こう15年間は運用が無い筈。

2.VP6Dデュシー島DXペディション(6年ぶり)
 DXAサーヴィスによりほぼリアルタイムにログがアップロードされた。つまりインターネットに常時接続できるインフラがあったのに、無線でコールサインを送りあうという意味不明な行為が12万回以上実施された。

3.DXCCニューエンティティZ6コソボ爆誕
 コソボセルビアから事実上独立状態にある地域。コールサインのZ6は空いてるところを勝手に使っている。そのためITUは認めていない。けれども、DXCCを主催するARRLが認めたためちょっとした祭りになった。

4.3Y0Zブーベ島DXペディション中止
 総額6700万円、準備期間1年半を費やし綿密に練られた計画も自然の猛威の前には為す術もなかった。チームメンバーはさぞかし無念であろう。世界中のDX'erの落胆のため息が聞こえた。日本から岡山県の有名DX'erが参加。

5.JVCケンウッドTS-890S発売
 ティザー広告から発売まで半年ぐらい。このスピードマーケティングは矢張り無線界のトヨタ、地力が格段に違う。しかしながら、SDRを採用しなかったのは残念。

6.八重洲無線FTDX 101D/101MP発表
 八重洲初のSDR機。スペック的には5000と3000の中間のようだ。VFO周りのインターフェースが斬新で好みが分かれるところ。より差別化を謀るために200WのMPだけで良かったんじゃね?

7.3Y0Iブーベ島DXペディション再始動
 3Y0Zとは違う系統で2017年から計画があったチーム。日本から飯能市の有名コンテスターが参加。リーダーはポーランドのドミニク氏。3Y0Zと違いいろいろ非公開。年内にオンエアーするのかも分からない。実現すれば30年ぶり。

8.アイコムIC-9700の価格発表
 昨年発表されたのに発売が1年跨いで来年という遅さ。144/430MHzをフルSDR設計にしたのと1200MHz標準装備で200K円未満に抑えたのは評価する。バカ売れ必至。

9.八重洲無線FT-818ND発売
 外観と基本スペックはFT-817NDと1ミリも違わない。6W化と、TCXOが標準装備になったのと、使用デヴァイスのアップデート、受信範囲拡大が主な変更点。銘機817の完成度が高すぎて改良する箇所が無かったとか言ってたが、要するに放っといても売れる機種を変える冒険はしたくないということだろう。

10.JA1AN原昌三氏サイレントキー
 元連盟会長。原敬の孫という身分を活かして政界に太いパイプを持ち、戦後のアマチュア無線の発展に多大なご尽力を成された原さんが永眠。73 E E

次点 HAM World誌が独立創刊
ラジコン技術誌の増刊扱いだったが、通算13号から正式に刊行。無線専門誌としてはアクションバンド誌以来か?

重大トピック・自分編

1.15m & 10m DX交信
 約1年6ヶ月ぶりに出た15mと、約28年ぶりに出た10mでいきなりDXと交信してしまった。若者時代、10mは国内としか交信していないので嬉しさ10倍。今年は北米、アジア、オセアニアと交信できた。

2.JARL四大コンテスト皆勤参加
 ALL JA、6m AND DOWN、フィールドデー、全市全郡の四大コンテストすべてにシングルオペレーター電信50MHzシングルバンドで参加できた。
 
3.リアルタイムロギング実現
 カムバック以来の目標のひとつだった電子ログのリアルタイム入力。DXコンテストでぶっつけ本番という斜め上のデヴューを果たした。ロギングソフトはCTESTWINを使用。

4.Logbook of The Worldに登録
 昔は本人確認書類にパスポートの写しを郵送ということで面倒すぎてスルーしていたが、いつの間にか無線従事者免許の画像を電子メールで送ってもOKになってて、敷居低くなったので登録。その結果、コンファームの数字が増えるのが嬉しくてDX交信したくなる現象を確認。

5.ALL茨城コンテスト第1部入賞
 ALL JAコンテストのスコアをもって競われる他力本願型コンテスト。電信50MHz部門の常勝局がエントリーしてなかったので棚ぼた優勝してしまった。1年以上後(2019年6月)の茨城県支部大会で表彰される筈。カムバック以来、3年連続ローカルコンテストで入賞。

6.山梨県某局のアンテナファーム見学
 おもしろかったので他の畑も見たくなった。まずは4エリアか?

QSO/QSL統計

2018年の交信は231回で、カムバック以来累計373回となった。
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CWだけで300を超えた。
AJAのCfmはチェックしてないので不明。

コンテストは10回参加
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実質8回だが。

DXCC Comfirmed(LoTW)
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今日現在16QSL

DXCC Worked(Clublog)
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CLUBLOGは淡泊なLoTWを演出して楽しくさせてくれるアシストツール

eQSL
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紙QSLに固執しなければLoTWとeQSLで十分と感じた。だけども、eQSLのGUIは好きになれない。

2018年・ベストバイ

1.ラディックス RDE-15
 21/24/28MHz帯の任意の1バンドに調節可能なモノバンドのロータリーダイポールアンテナ。V型にも設定可。6月に買ってデヴューが11月。にわかに上がったコンディションに助けられたおかげもあるが21MHz帯で、24時間に海外交信10カントリーの快挙。2週間後のコンテストでも28MHzで4カントリー交信という華々しいデヴューイヤーとなった。たった5ワットで。

2.ラディックス RY-S64
 50MHz帯の4エレメント八木宇田アンテナ。今年の四大コンテストすべてにこのアンテナで参加して、北は北海道から南は沖縄まで191交信の実績。たった5ワットで。

3.USB接続型CWインタフェース USBIF4CW
 COMポートの無いパソコンとUSB端子の無い無線機を接続して、電信をパソコンのキーボードから送信するためのデヴァイス。単体では用をなさず、ロギングソフトで制御する。ついでに電源もバスパワー。おかげでカムバック以来の目標のひとつであったリアルタイムロギングが実現できた。

4.ポータブル電源 Suaoki S601
 大容量リチウムイオンバッテリ内蔵で定電圧を安定して給電する製品。DC12V、USBバスパワー(5V)のほかDC-ACインバーター内蔵でAC100Vも給電可。おかげで長時間の5ワット送信が可能となった。

5.電鍵 SUR工房 CIR-45D
 埼玉県加須市で金属加工業を営んでおられるOM殿が趣味と実益を兼ねて作っておられる2レバーパドル。有名メーカーには無い遊び心満載のデザインが特徴。電信が出来るようになって、やっと手に入れられた。

6.リアルタイムロギング端末 Dell Inspiron 13 5000 Premium
 ついに無線のためにパソコン本体を買ってしまった。無線のためにしか使ってないんでメーラーなど未設定。悪名高いWindows強制自動更新を回避するためにCTOでProにしたのだけれども、どこで設定するの?ファイアーウォールを有効にしても、無効になってるから有効にしろと叱られる。Windows難しい。

秋月のGPSレシーバーキット

移動先でパソコンの時計を合わせるために導入。超小型USBシリアル変換モジュールと組み合わせて製作。
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このレヴェルのはんだづけが裸眼での限界。

Mini GPSで受信状態を確認。
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時計合わせはGPS Clockを使用。
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なんとかうまくいった。と思う。

2020.6.20追記

JAの方がお作りになった「GPS_Clock」に差し替えた。

新兵器着弾

14MHz帯モノバンド・ロータリーダイポールちゃくだーん。
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Radix RDE-20

当局はQRPで運用する代わりにアンテナはモノバンドのフルサイズを使うことにしているのだが、この製品は初めての短縮型。いま使ってるエンドフェッズと比べてどうだろうか。デヴューは来年2月のARRL-DX。その前週のWPX RTTYで調整するか。RTTYも試してみんなんし。

またアルミポールのアップデートも考えた。けれども、定番のフジインダストリ製品はわたしの体力ではフルアップする自信が無い。検討を重ねた結果、HFハイバンドのコンディションが低迷している間は6mHポールでいっかという結論になった。日中移動専門なので、夜しか飛ばないローバンドには出ない。ハイバンドはコンディションのベースそのものが低いため、アンテナを数メートル高くしても大して変わらん。という持論。