日下部ラヂヲ商會

カムバックHAMです。昔諦めた電信を習得して六大陸と交信するまでを綴る、筈でした。

6万人分の個人情報が4000円

巷ではコールブックが届いた祭りで盛り上がってるが、JARL会員名簿と化したコールブックに必要性を感じないので買ってない。ビューローに送れば済むことじゃないの?ローカルには「上級資格マークが付いた記念に買わんのけ」とか言われたが、記念とか意味が解らない。それ位の情報は無線局検索で判る。ちなみに当局はコールサインと氏名以外は非掲載依頼を出している。

雪と氷に覆われた絶海の孤島で無線をする人達

地球上で最も孤立した島は南大西洋にあるノルウェー領のブーベ島である。最も近い陸地は南極大陸で1600km、定住民がいる場所ではイギリス領トリスタンダクーニャ島の2260km、都市では南アフリカケープタウン2520kmとなる。亜南極帯に位置するため気候は一年を通じて平均気温氷点下。火山性の島で平地がほとんどなく、氷河と雪に覆われている。絶海の孤島なうえに厳しすぎる気候の世界一過酷な場所に17年ぶりにヒトがやってくる。目的はアマチュア無線の運用。DXペディション。20名のスーパーオペレーターが上陸して世界へ向けて短波で信号を発信し始める。

あの島に人間が上陸すること自体世界的ニュースなのに、目的が「遊び」に行くのだから信じ難い。まさしくキング・オブ・ホビー。必要経費は総額61万ドル(6700万円)。半分をペディション参加メンバーが負担、もう半分を寄付でまかなう。日本からも500万円程集まったそうだ。太っ腹な人は10万円以上払ってる。ちなみにお金払っても必ず交信できる保証ゼロ。

世界標準時19日12:40、チリ海軍の許可が下りて、プンタ・アレーナス港から出航。フォークランド諸島の南側、サウスジョージア島の北側を通り抜け、順調に航行中。このまま何事もなければ明日頃に島の近海に錨を下し、ヘリコプターで上陸。メンバーには日本人オペレーターも居る。聞いたこともないようなドパイルまでもうすぐ。
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https://www.bouvetdx.org/japan-website-page/

2018.1.31追記

0600Z(1500J)投錨

2018.2.4追記

2018.2.3 2000Z、中止発表。
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チームメンバーはさぞかし無念であろう。世界中のDX'erの落胆のため息が聞こえた(幻聴)。しかし、アマチュア無線は遊びなので命を懸けることはない。リーダーの決断を讃え、クルー全員の今までのご苦労を労いたい。

ニューエンティティ?→Z6祭り

コソボがClublogでニューエンティティになってる。
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Z6のプリフィックスはITUから割り当てられたんじゃなく、空いてるところを勝手に使ってるのではなかったかな。故にDXCCのエンティティとしては認められてない筈。もしARRLがこれを許したら既成事実を作った者勝ちになってしまい、秩序が乱れるのではないか。アブハジア南オセチア北キプロスなど独立予備軍はまだある。いずれも一生QSOすることのないカントリーだけど。

2018.1.24追記

ARRLから発表あり。今月21日から有効。これで340エンティティ。
コソボセルビアから事実上独立状態にある地域。旧ユーゴスラビア

DX WORLD ATLAS

CQ誌2月号付きアマチュア無線用世界地図帳を保護。
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世界地図の別冊付録は調べてみたら2015年6月号以来。その間のデリートエンティティはKH5Kキングマンリーフ、本地図ではKH5の一部になっている。尤も永久上陸禁止となっているので地図上から消してもよかったのではと思う。

地図を眺めていたら同一エンティティで複数の大陸に跨がるエンティティが自分の認識の他にもう1ヶ所あった。盲点だった。

・南極*1
モルジブはASだが、最南端のアッドゥ環礁だけはAF
・トルコはASだが、イスタンブール市のボスポラス海峡の西側はEU ←NEW!

*1:7番目の大陸という見解もあるが。