日下部ラヂヲ商會

カムバックHAMです。昔諦めた電信を習得して六大陸と交信するまでを綴る、筈でした。

LoTW 20 Cfm

IARU HF ChampionshipでQSOしたラトヴィアをQSLして、ついに20の大台に乗った。

内18 Entityを15mで獲得。15mに無いのはWとVE

先日、ARRLのHPを眺めているとQRP DXCCなるアワードがあった。

アワードホルダーを見ると、JAを代表するQRP'erの先生方がコールサインを連ねている。いつかここに当局も載れるだろうか。

QRP DXCC達成のためにできることを考えてみた。

1 WARCバンドやコンテスト以外の運用を増やす
  LoTWをやっていてもコンテストのログはアップしない局が多い。
  WARCバンドはライヴァルが少ないのでQSOの確率も上がる。

2 アンテナをアップデート(地上高とゲイン)
  地上高を上げれば打ち上げ角が浅くなるのでより遠くまで飛ぶ。しかしながら、移動運用では10mH程度が限度であろ。20mでは半波長にもならない。
  ゲインを高くするにはビームアンテナが手っ取り早い。しかしながら、移動運用では八木で2〜3エレ程度が限度であろ(当局の体力では)。

3 早朝・夜間運用を実施
  北南米は夜明け前、ヨーロッパとアフリカは日没後。しかしながら、移動運用100%ではなかなか厳しい。

令和最初の変更申請

しばらく運用予定もないので局免許変更の電子申請を実施。前回は今年1月に届け出たFT8の追加だった。今回は局免の記載事項が変わるので申請となる。
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何がどう変わるかは審査終了したら書く。なお、FT4の追加は見送った。理由は諸元に不明な事項があり、変更申請と同時にすると万が一不備があったとき申請のほうも止まってしまうからなのと、FT8も出てないのにFT4に出ることは無いから。

FD所感

カムバック以来、4回目のFD。

運用場所

先ず、候補を3つ考えた。
1 昨年と同じ(県民の森第一展望台 865m)
  メリット 人が来ない。
  デメリット 遠い、西側が厳しい、東京が遠い

2 6Dと同じ(林道作原沢入線の峠 1106m)
  メリット 人が来ない。
  デメリット 2回続けて同じ場所はポリシーが許さない。

3 ALL JAと同じ(横根高原 勝雲山展望台 1287m)
  メリット 標高があり涼しい筈
  デメリット 人が来る、北側が厳しい、電線がある

今回は群馬県側から出ればいいだけなので2に決定。

地理院地図で空撮写真に地図を重ねて表示。峠の北側にある細長い空き地は群馬県と確認
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赤いの所で運用

コンディション

Eスポは出なかったが、グランドウェーブが良かった。19県は終始聞こえてたし、05県や08県や17県からも呼ばれた。四国の37県は弱いながらも安定していた。直接向けると聞こえなくなったので、どこかの山岳反射で届いてたと推測。机上の計算で赤城山浅間山の南麓をかすめて乗鞍岳へ抜けるパスを発見。相手の運用地を徳島県最高峰の剣山と仮定。そこから乗鞍岳は地球の丸さが邪魔をしてるが、落ちるところがちょうど琵琶湖なのだ。入射角の浅い電波の何割かが水面に反射して、更に乗鞍岳にぶつかって、針の穴を通すようなパスで届いていたと考えると、これだから6mはおもしろい。しかしながら、何回も聞こえたが何回呼んでもだめだった。コールを確認した2局合わせて15回以上は呼んだ。電力記号Mの移動局は一発でQSOされてたので、こちらのパワー不足と断定。

電源問題

車から供給するつもりだったが用意する時間がなかった。せっかくやるならバッ直ケーブルをボンネット内から車内へ引き込みたい。昇圧器で13.8Vを安定供給。パソコンはポータブル電源でまかなう作戦。ACAGまでには実現したいのだが、いろいろ誘惑が多くて。

送受信速度

呼び回りは相手に合わせつつ18〜24語の間で可変、平均22語。CQは20語で出していたが、コールの一部だけしかコピーできない場合、コール欄に入力した文字を消したくないのでトツーツートトを手打ちで送信しようにもミス連発でまともに打てなかった。当面の課題*1。複数局が同じトーンで呼んでこられるとワケが分からない。ちょっとズラすか順番に呼んできてほしい。←冗談です。

気温

到着時、車の外気温計で20℃、早朝は木陰で涼しかったが9時半頃から日差しが当たり始め車内温度急上昇。窓を開けると虫が入ってくる。エンジン掛けてクーラーつけて30分位で油温が104℃とかになって精神衛生上よくない。エンジン掛けるときは車外へ出て、運転席のドアを開けてブレーキ踏まないと掛けられず面倒。リモコンエンジンスターター導入するか?←その前にアンテナをアップデート

その他

0.5Wで4局QSO成立。最遠は横須賀のクラブ局(たぶん)。

Sメーター張り付き級のとびきり強いのが2局いた。1局はコールで検索するとU大学のOBらしいので半月山P(約16km)か。もう1局は当局が乗ってる自動車メーカーのクラブ局。赤城山の東麓と推測してるので見通し範囲だろう。

カムバック以来の総QSO数がちょうど800になった。QRPで。
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ちなみに今回の1st.QSOは37局

本日13:34、連盟のコンテストページからC50でログ提出。このとき6Dのキャッシュが残っており、運用地を修正していなかったのに気付いて13:36訂正再提出。574番目だと思う。あぶなかった。

ハイライト

・居眠りしなかった*2
・4エリアと初QSO、1エリアから9エリアと初QSO
・マルチが自己最多(ALL JA、6D、FDでは)の16マルチ獲得して、スコアも自己ベスト更新

ローライト

・5エリアを2局確認したのにQSOに至らなかった*3
・手打ち送信が下手過ぎで辟易
・リアル虫虫大行進。アブ5匹以上を車内に閉じこめたまま下界に来てしまい、生態系バランスが崩れたかもしれない。(゚ー゚;

次回予定

国内はACAG、DXコンテストはOCDX。それだと9月がゼロになってしまうので、めぼしいDXコンテストがないか思案中。

*1:送信練習すればいいだけだが、したくないので。

*2:と思ってるが、ログに9時半から30分程空白があるので、記憶に残らない程深く眠っていた可能性もある。

*3:ちなみに至っていたら、AJD 50MHz CW(QRP)特記達成だった。

第62回フィールドデーコンテストに参加

嗚呼、午前四時到着。ここまでカモシカ3頭と遭遇。携帯電話も通じない山奥である。目を凝らすと微かに稜線と空の境界が判る程度の薄明。頭に付けるヘッドライトを点灯した瞬間、アブやクマンバチやウンカが大挙して押し寄せてきた。虫ごときが作業の妨げになるとか想定していなかった。アマチュア無線は奥が深い。結局、スタンバイOKになったのが5時8分頃。暗闇と虫と回っていない脳のおかげでいつもの2割増しの時間を費やした。
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6Dの時と同じ峠だが、30m程群馬県側に開店。地理院地図では群馬県みどり市なので、ナンバーを16Pにセット。

あんパンとゼリー飲料と缶コーヒーを胃におさめて、ぼーっとした頭*1で呼び回り開始。
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西南西へ向けたビームが今まで聞いたことのないマルチを捉えていく。関東など近いんでいつでも出来る。早朝の静かな時間帯に遠方のマルチを獲りに行く作戦。読みが当たってうれしい。最遠で徳島県を確認。弱いながらも安定している。グランドウェーブだろう。けれども、どんだけ呼んでもCQ連発、かすりもしない。Mの局が軽々QSOしていくなか虚しく呼び続ける。矢張り、Pでは無理か。

5:50 CQ1回目、10分で5Q
6:20 CQ2回目、20分で18Qと好調だったが直ぐ上に強い局がCQ出し始めて使えなくなった。
7:35 CQ3回目、10分で2Q
8:15 CQ4回目、10分で2Q
10:06 CQ5回目、20分で14Q。Pから結構呼ばれた。MばかりのところにPが来ると励まされる。
11:20 CQ6回目、8分で3Q

11時半すぎ、QSO数の目標達成。しかし、ここから2局つづけて届かん、その次は呼んだらだんまり。残り10分を切って四国の新顔を発見。5回目ぐらいでトトツーツートトがあり3回リピートした。しかし、SRI打たれた。直後パソコンのバッテリー終了で強制サスペンド。2分残して今年の夏が終わった。

生スコア
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自己ベストを記録。

QSOして頂いた皆様ありがとうございました。

*1:昨夜の睡眠2時間半。