日下部ラヂヲ商會

カムバックHAMです。昔諦めた電信を習得して六大陸と交信するまでを綴る、筈でした。

メテオスキャッター

流星散乱通信(メテオスキャッター、略称MS)とは流星痕に電波を反射させて遠距離通信を実現する伝播と理解している。流星は元となる塵が地球の大気に突入して発光する現象。地上より150〜100 km程度の高さで光り始め、70〜50 kmの高さで消滅する。流星が通った後に飛跡に沿って残る淡く輝く痕跡が流星痕で、電波を反射する性質を持ち、高さがちょうどE層に当たる。ただし、Eスポのように長時間は安定しておられず、通常は一瞬、長くても10秒程度。昔は高速モールス符号で交信していたらしいが、最近はデジタルモードが発達して敷居が一気に下がった。とは言っても、毎日出現する現象ではなく、交信はほとんど運任せ。一般的には流星群の時でないと交信成立は難しい。

流星群とは彗星や小惑星の公転軌道に沿って塵の密集帯(ダストトレイル)があって、地球の公転軌道と交差するときに流星の出現数が増大する天文現象。流星の輻射中心点にある星座の名前をとって○○座流星群と呼ばれる。1月3日の夜から4日にかけて、三大流星群のひとつ、しぶんぎ座流星群が発生する。「しぶんぎ座」という星座は無いのだが、位置はうしかい座の頭の上で、りゅう座の大きく曲がった外側辺り。かつてそこに四分儀座があったが、1928年の国際天文学連盟の総会で全天の88星座が正式決定されたときに採用されなかった経緯がある。

しぶんぎ座流星群輻射点は午後10時頃に北北東の地平線上に現れ、翌日午後4時頃に北北西の地平線に沈む。それ以外の時間帯は期待出来ない。また輻射点が天頂高くなっても流星散乱通信には適していない。使用するバンドは50MHz帯または144MHz帯。今回は別宅コールを使って50W送信するので50MHz帯一択。モードはMSK144、アンテナは2エレ八木10mH、水平偏波

12/31の夜から受信してみた。受信周波数は50.260MHz、リグのモードはUSB

2日22時台のシグナルレベル

大きい山で4dB

受信は出来たので、今夜は送信もしてみたい。