日下部ラヂヲ商會

カムバックHAMです。昔諦めた電信を習得して六大陸と交信するまでを綴る、筈でした。

アンテナ設営。

3週間ぶりに別宅入り。前回(10/10)設営途中に雨が降ってきて作業中断、中屋根の上にアンテナを放置してきた。

8:10作業開始。まず、大屋根に登る手段を確保。脚立をハシゴ代わりにして中屋根から大屋根の縁にかけて、滑り落ちないようで縛った。

これで90%終わったようなもの。何故いままでこの方法を思いつかなかったのだろう。

アンテナにロープを括り付けて大屋根の上から引っぱり上げ、ルーフタワーを所定の位置に固定して、アンテナを乗せた。

ところがSWRを計測すると7もある。アンテナはユーザーが調整する箇所は無いので考えられるのは給電線しかない。一旦アンテナを屋根上に下ろして同軸コネクタを外して、ダミーロードを付けて計測しても結果変わらず。同軸ケーブルを2階の窓から引き込んでM型コネクタのはんだ付けをやり直し*1。これで午前中の作業終わり。

午後、ケーブルを大屋根まで引き回してアンテナに装着して自己融着テープ巻いて、再びマストに取り付けて完成。9月にアンテナ注文してから2ヶ月、永かった。

ミニマルチ HA32X 21/28/50M 2エレ位相給電八木*2 10mH
エレメント長 4.7m
ブーム長 1.08m
重量 6kg
耐入力 500W*3

天気に恵まれて順調に作業できた。

SWRを計測するとまるで違う。

21Mは全域1.3以下。

28Mは28.450MHz辺りにディップ。CWバンドは1.5以上あるがATU使えば出られる。

50Mは52MHzまで1.5以下の広帯域。

21と50があればいいんで満足。28がおまけで付いている。

こけら落としに50.051MHzでCQ QRP TESTを30回ビーコン。矢張り6mオフシーズンの9エリアでQRPコンテストは無理だったか。

FT8で送信テスト

グレーラインのお陰もあるがEUに向いてないSPでEU、LPでカナリア諸島まで届いてる。さすが水平偏波。実はこのあとEuropian Russiaから呼ばれたが画面から目を離していて気がつかなかった。

これで向こう3〜4年は楽しめる、筈。

*1:水晶体のピントが手元に合わないので、コテ先を離すタイミングが判らないんだよね。

*2:2本のエレメントに同時給電するためデュアルラジエーターと呼称。後ろのエレメントはラジエーターでありリフレクターでもある。HB9CVとの違いはマッチングバーの有無

*3:PEPだろうからCWは250W、FT8は50Wってとこか。

JA9コンテスト VU2022結果発表

富山県マルチバンドで優勝してた。

遠征YL局がログ出されてなかったので、棚ぼた入賞あるかもとは思っていたけど、まさか当局の上に誰も居なかったとは驚き。

こんなスコアで優勝するとは…

50Mと1200Mしか交信していないので、人口の多い144Mや430Mをメインに運用していた人達にはこいつ誰や?と思われてることだろう。しかも、50Mも1Q以外すべて電信での交信だから電話専門の人にはちょっとしたミステリー。*1

50Mは小矢部市のベテランコンテスターが氷見市の常勝局を押さえて2013年以来の1位を獲得なさっていた。相変わらず50Mは激戦区すぎる。マルチバンドでログ提出しといて正解だったわ。

過去の記録

2021年 富山県50M 5位
2020年 富山県50M 4位
2017年 富山県50M 1位
2018年 富山県50M 1位

*1:電信傾斜ルールのお陰で毎年楽しませてもらってる。ポイント差3倍もあるので、電信でRUNのほうが遥かに効率的で、わざわざ電話に出ようなんて気が無くなる。電話専門の人は不満だろうけど。

WSPR

WSPRに出てみた。10mで。

ビーコンを発信すると、インターネットでリアルタイム受信レポートを貰える仕組み。

何回か試したが、JA、BV、HS、YB、VK、ZL、KH6からレポートを貰えた。

反対に当局が受信レポートを送ったのは上記に加えて3D2。これらの範囲内にある他のカントリーにも届いている筈だが、WSPRを運用している局が不在と思われる。BVはWSPRが盛んで、JAが当局の他2局なのに対し、BVは同時に7~8局から受信レポート貰えた時もあった。BMという初めて見るプリフィックスが多かった。

ソフトウェアはWSJT-Xを利用。送信は2mWなどの超絶微弱電力も選択できるが、TS-590Gでは5W未満を選んでも5Wで送信した。受信はFT8よりも微弱な信号をデコードすることが出来て、理論上-28dBまで可能。実際の受信では-27dBが最弱だった。

交信しない前提のアマチュア無線は気楽でいい。呼び負けるストレスが無いし、呼ばれてあたふたすることもないし、伝搬状態が悪くて何打ってるか解らなくて困ることもない。基本的に機械任せにしておけて、後でログを見れば済む。自分が発した微弱電波が何処まで届くかといった実験(遊び)に最適なデジタルモードと言える。

WSPRnet | Welcome to the Weak Signal Propagation Reporter Network