日下部ラヂヲ商會

カムバックHAMです。昔諦めた電信を習得して六大陸と交信するまでを綴る、筈でした。

CQ ham radio 2017年9月号

HAM World Vol.7以来となる無線情報誌を購入。CQ誌としては今年4月号以来。

別冊付録「オールド無線機コレクションの楽しみ」目当て。

オールド無線機を手放しで増設できる期限は今年の11月末までなので、駆け込み需要をねらっての企画だろうか。1980年代半ば、FT-690で開局した当局の憧れの高級機と言えば、FT-726の6mモノバンドバージョンである。県内のOMさんが使ってらしてシャックにお邪魔して見せてもらったことがある。HFを始めるときは、FT-101ZSDの「ZSD」がヤケに格好良く思えてたのに、買ったのはTS-830Vだった。当時のアナログ技術でやれることはぜんぶやった感のある優れた混信除去機能を搭載しており、真空管独特のチューニング儀式も相まって、無線機を操作している自分に陶酔できた。あとは上級資格取ったらFT-102を買うんだと思ってたこともあった。オールド無線機にカテゴライズされる機種で欲しいと思ったのはこれくらいかな。TS-830Vは未だに所有している。尤も使う場合は修理必至なんだが、工作関係はMコネのはんだ付けより難しい作業は技術的に不可能なので自力修理する気ゼロ。お金で解決するしかない。

以下、誌面をさらっと読んだ感想。一年で270カントリーと交信できるJAのスーパーDX'er紹介(?)は見ごたえがある。DX交信の三大要素ロケーション、アンテナ、オペレーションを極限まで追求しなければこの偉業は達成できない。広島県の方のファームは見てみたい。スーパー望遠鏡アルマのすべては、日本三大パラボラ(臼田、野辺山、高萩)をすべて見学したくらいのパラボラ好き*1には最も興奮した記事。特集のアンテナチューナー記事は前回は昨年だったと思うがリサイクルが早過ぎないか。ニューモードFT8は附属装置諸元を作るのには役に立たない。スプリアス補足記事のおかげで確信していたものがまた判らなくなった。これが本当なら基本保証受けて増設してもスプリアス確認保証は必要ってことになるじゃないか。もう何を信じていいか判らないので、平成34年12月以降に問題が起きてから考えることにする。200Wを超えるアマチュア局の対応は検討中って、間に合うのかそれ?DXペディションリポート、V6J、E51LYC、PY0NYと南の島づくし。E51LYCが感じたJAのパイルアップの記事が好かった。世界第二位のHAM人口が居ると、ミスコールされたら自分じゃない似たようなコールの他局だと判断する気持ちは分かる。かと言って1レターでもかかっていたら呼び倒す局がQRMを量産するのでは?とも思う。若者時代はSSB 10Wごときで果敢にも猛パイルに挑戦していた。テールレターのミスコールを訂正している最中にJA他局からサフィックス名指しで「○○○スタンバイしろ!」と怒鳴られて、それ以上呼べなくなって結局ネガティヴコピーになった。コンテスト以外で交信できたかもしれない唯一のヨーロッパだったのに。一方、同じようなアンテナのローカル局はうちでカスカスにしか聞こえない東欧や中欧と難なく交信していて、ロケーションの差は大きいと痛感した。という昔話。

*1:他に鹿嶋、つくば、勝浦、鳩山、内之浦、三浦も見てます。